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誰か ----Somebody

誰か ----Somebody
宮部 みゆき
誰か ----Somebody
定価: ¥ 1,600
販売価格: ¥ 1,600
人気ランキング: 35437位
おすすめ度:
発売日: 2003-11-13
発売元: 実業之日本社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

文章はうまいし小道具も気が利いているが・・・

 柔らかな日本語はうまいし、人称変化も使い分けがシンプルで、読みやすく書かれている。

 そのほか、上流階級の描写や美人姉妹の書き方とか、一ページごとに楽しめる。

 しかし、残念ながら、全体のストーリが弱い。伏線のわらべ歌もわざとらしいし。

 チョー多忙流行作家だから仕方ないのかな。

 この作者の英訳を読むと分かるが、英語に移すときに、部分的なところを捨象されてしまう

 と、ストーリ展開が貧弱なのが、はっきりわかる。

 これが、海外の評価がまったく↓の理由です。

 

なぜ「誰か」?
多分、この小説のテーマは「心の中に誰にも言えない隠し事を持っていると、とても苦しい」とか、そんな事なんだと思う。
半分以上読んでから、やっとこのテーマに気が付いた。
今までの宮部さんらしくなく、淡々と内容が進んでいかない。
主人公の三郎の性格が、そのままこの小説の流れになってしまったのかも知れない。
そうは言っても、なぜタイトルが「誰か・・」なのか、未だにわかっていない私がいる。
人間はみんな心の内を聞いてくれる「誰か」を探している・・という事なのか?


冗長なので主題がぼけてしまっている
自転車のひき逃げ事件から物語は始まり、宮部みゆき得意の社会風刺かと思いきや、本書は
自転車の危険性を主題として強く訴えているわけではない。
この物語の主題は姉の聡美と妹の梨子との間の確執である。
父親の暗い過去の時代に幼少期を過ごした聡美と、その過去を知らずに生まれ育ってきた梨子。
それ故に、聡美は物事を悪い方向へ考えてしまう性格を持ち、一方梨子は自由奔放な生き方
をしている。この2人の性格の違いが、結果的には不幸な結末を招いてしまうことになる。

長編小説ではあるが、主題とはあまり関係のない部分での膨らませ方など、やや冗長な感は
否めない。また、ちょっと鋭い人なら途中で結末の展開も読めてしまうかもしれない。
(私は最後まで気づかなかったので、その分楽しめましたが...)



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