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パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)

パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)
宮部 みゆき
パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)
定価: ¥ 680
販売価格: ¥ 680
人気ランキング: 79609位
おすすめ度:
発売日: 1992-12
発売元: 東京創元社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

スポーツ選手とミステリー
 最初スポーツ選手とミステリーという組合せに妙にちぐはぐな感じを受けていた。でも読んでみると、なるほど面白い。諸岡克彦を殺した犯人は途中から何となくわかったけど、その背景に製薬会社が出てきた。これが絶妙にスポーツ選手とミステリーを融合させた。
 見事だと思った。

もっともっと続編が読みたい!
 衝撃のプロローグから意外なエピローグまで、読者を飽きさせません。これがデビュー作とは、ほんとに驚いたものです。事件の後味は決してよくないものなのに、さわやかさえ感じてしまうのは作者のチカラ。

 宮部作品に出てくるキャラクターというのは、ほんとにどれも魅力的。蓮見探偵事務所の所長も加代ちゃんも糸子ちゃんもすてきだし、小生意気な進也も憎めない。むしろ、かわいげさえ感じてしまう。もちろん、元警察犬のマサもいい味出してます。この犬が事件を語ることで、テーマの重苦しさを感じさせないのでしょう。

 キャラクターもさることながら、ストーリー展開もすばらしい。高校生が焼き殺される、なんてショッキングな事件と社会的なテーマを絡ませてこのラストに導くとは。先が気になって気になって、どんどん読み進めてしまいます。

 この作品は長編ですが、短編集も出ています。この先も、このメンバーでどんどん続編を書いていってもらいたいなあと思います。

本当に17年前の作品か?
宮部みゆきが1987年に短編で賞を取った後、
1989年に出版された長編デビュー作。
文庫本は若干の加筆修正を経て、1992年に出版されている。

ある有名甲子園球児の殺人事件をきっかけに、
製薬会社が少年野球チームを対象に、
開発途中のドーピング検査薬の人体実験を行っていたことが、
明らかにされていく。

本書で取り上げられた社会問題が、
どれだけの現実感を持っているかは分からないが、
中学・高校・大学と運動部に属してきた自分の過去を振り返ると、
もしやあれは人体実験だったのか、というようなことも思ってしまう。
それはさておき、やはりばらばらな人間関係が、
つながっていく謎解きでの何ともいえない興奮はたまらない。

また高校野球時の連帯責任の問題や
ドーピング検査薬開発の問題が取り上げられており、
とても17年前の作品とは思えないが、
それはこれらの問題が17年を経たいまでも解決されてないことの表れか。

ただし、最後の父親の告白はいまいち無理があるような気がしなくもない



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