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十字屋敷のピエロ (講談社文庫)
東野 圭吾

定価: ¥ 580
販売価格: ¥ 580
人気ランキング: 8220位
おすすめ度:

発売日: 1992-02
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
ピエロの人形に語らせるという意外な手法♪
十字屋敷で殺人事件が起きる。犯行がどのように行われたか、
その一部始終を知っているのは犯人と被害者の2人だけ。普通の
ミステリーならこういう感じだが、この作品は犯行のすべてを
見ていたピエロの人形を語り手として登場させるという、驚く
べき方法をとっている。そしてそのことによって作品に、より
立体感を与えている。殺人のトリックも、全然予想できない意外な
方法だった。竹宮家の人たちの確執も、この作品をより面白く
している。最後に、頼子の娘佳織がつぶやいた一言が衝撃的で、
いつまでも余韻が残った。
新型の叙述トリック
作者がまだ本格ミステリの世界にいた頃の作品。題名が示す通り、ピエロ人形が重要な役割を果たす。
通常、一人称でミステリを語る時、読者は叙述トリックを警戒する。しかし、本作品で事件を目撃するのはピエロ人形なのだ。そして、ピエロ人形の視点から事件は語られ、当然人形は嘘をつかない...。
本作を読んで、作者は新しいタイプの叙述トリックを開拓したと感心した。「秘密」以降、普通小説に転向した作者だが、本格ミステリ時代にも構想力・人物造詣・ストーリー構成に充分な力量があったことを見せ付けてくれる一作。
事件の現場には、必ずピエロがいる。
本書は、推理小説ファンには楽しめる作品になっています。誰が犯人かを推理しながら読んでいくといいでしょう。
竹宮産業創始者の女婿である宗彦が何者かに殺害された。傍らには、愛人、三田理恵子の遺体も横たわっている。その前に、宗彦の妻である、頼子が亡くなっている。そのことと、何らかのつながりがあるのか。外部犯行なのか内部犯行なんだろうか。
事件の現場には、必ずピエロがいる。水穂や青江の主観的な分析とは対照的に、ピエロは客観的にありのままに現場の様子を伝えるのである。ピエロが悲劇を呼び寄せるのか?その答えは、よくわからないが、悲劇が起きる現場にピエロがいるんだろう。ピエロが全てを知っているということなんだろう。
「犯罪は割に合わない。」という言葉は真実なのであろう。自分の欲を通すために、辻褄あわせの殺人を繰り返すことになる。犯人は誰かに操られているならば、それは、もっと怖いことになるだろう。
この小説の肝は、最後の4ページなんだろう。直接的な表現はないのだが、そのことを考えてみると、ぞっとする感じを受ける。表面的な犯人とは違って、これによって真犯人が変わってしまうような気がする。
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