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学生街の殺人 (講談社文庫)
東野 圭吾

定価: ¥ 750
販売価格: ¥ 750
人気ランキング: 25869位
おすすめ度:

発売日: 1990-07
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
若き東野の勝負
密室、1回では解けない謎などを盛り込むなどかなりの力作です。なんといってもデビュー第4作。今でこそ押しも押されもしない作家それも「超」がつく売れっ子ですが、当時の文壇ではデビュー作は良かったけれど...という存在になりつつある頃。ぼちぼち勝負のしどころだったのでしょう。
肩が凝らない文体で、非常に楽しく読み進めることが出来る作品であると同時にひねり具合、人間描写など時々ほほーっと思わせるところがあります。
作者とは同じ大学で家も大学に近いのでかなり親近感を持てた作品でもあります。
東野ファンでなくとも、一読の価値ありです。
完成度が高い
寂れつつある街に、何気なく生活している若者の友人と恋人が殺された。
恋人のことを何も知らない自分に気づいた若者は、恋人の過去を辿り、恋人の性格と過去の事件から、今の事件の全貌をつかんでいく...。
若者の悲しみと怒り、苦悩が伝わってくる作品で、最後まで興味を失うことなく、読後感も悪くない。完成度が高い作品だと思う。
精緻な構造を持った小説でしたが、一気に読めました
東野圭吾のデビュー第4作です。
まずタイトルがいいですね。『学生街の殺人 』という誰にも身近に感じる街をイメージできるわけで、その設定からしてワクワクします。
推理小説に対するコメントはネタバレにならないように注意して少しだけ感想を・・・。
多くの登場人物が複雑に入り乱れ絡み合って物語の進行と共に新しい局面を次々と提示していきます。
普通、推理小説といいますと犯人探しが主目的なのですが、本書はそれに加えて、背景の人間関係のからみを横糸に、殺意にいたる過程を縦糸に用いながらその構造を上手に描いています。
キーワードともいえる、寂びれた「学生街」も重要な役回りが与えられていますので、この小説のモティーフは上手くいったと思います。
主人公の犯罪の解明への執念は、大切な人の思いを自分の中で咀嚼することにより最後までやり遂げられました。鮮やかなどんでん返しともいえるエンディングに辿りつくまで、殺意や犯人像が見えないように工夫されていたのは感心しました。
本書における殺人の動機というのも、なんとなく理解できますが、それ以上に複雑な人間関係に張り巡らされた複線の数々に関心を持ちました。理系出身である東野圭吾の頭の中身を垣間見たような精緻な構造を持った小説ですので、読み応えは十分です。
飽きずに最後まで一気に読みましたね。
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