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探偵倶楽部 (角川文庫)
東野 圭吾

定価: ¥ 540
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人気ランキング: 143863位
おすすめ度:

発売日: 2005-10-25
発売元: 角川書店
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探偵倶楽部があくまでも脇役に徹する短編集
VIPからの依頼を専門に請けおう、会員制調査機関・探偵倶楽部をえがいた連作短編集。
この作品の特徴は、従来の探偵小説と異なり、探偵達の捜査活動を書いているわけではなく、探偵倶楽部があくまでも脇役に徹することである(彼らの氏名も結局明らかにされない)。探偵はあくまでも調査を依頼された事件をクールに調査して来るのみであり、その調査結果の使用方法については各章の主人公である依頼人にゆだねられている。それぞれの事件のプロットはよいので、あとはこの特徴的な設定に読者の側がなじめるか否かで評価が分かれると思う。私の感想としてはこの設定をうまく生かしている章もあれば、主人公の姿がうまくみえず、作品のメリハリがない章もあったように思う。
気楽に読めるが意外と深いです
金持ちのクライアントだけを相手にする謎の探偵社「探偵倶楽部」の扱った事件を描いた5編からなる短編集です。とは言え、この倶楽部そのものがドラマの中心的な役割を演じるわけではなく、単なる狂言回しで、探偵には名前さえ付けられていません。主役と呼ぶべきヘたいていの場合犯人の方で、犯罪の発覚を防ぐ為に知恵を絞る犯人側の努力を描いた作品が多いです。こういうのを書かせると東野圭吾はほんとにうまいんですよね。
尚、この本は単行本の時は『依頼人の娘』というタイトルでした。これは収録されている5編の中の3つめの作品の題名なのですが、さすがにタイトル作に選ばれるだけあって、深い余韻を残す味わい深い作品で、ちょっとうるっと来ます。
ヒーローもの風なミステリ短篇集
金持ちだけが仕事を依頼できる、会員制探偵組織「探偵倶楽部」の活躍を描いた短篇小説集。
自殺や事故に偽装された事件の真相を探偵倶楽部がこともなげに解決して、ほくそえんでいる真犯人を弾劾する爽快感を味わえる作品である。
その探偵倶楽部のふたりだが、作中では名前すら明かされることがない。しかし、その神秘性と事件に主観を交えないところは、痴情のもつれや金銭トラブルから事件を起こした真犯人たちを主題に描く作品の中でも、大きな存在感を持っている。
作品は基本的なパターンを持っているが、読者がそれに慣れてきたところで少し変化がつけられる。このあたりは、読者の心理を良くわかっているベテラン作家ならではの優れた技量の見せ所といったところだろう。
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