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プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)

プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)
浅田 次郎
プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)
定価: ¥ 580
販売価格: ¥ 580
人気ランキング: 5089位
おすすめ度:
発売日: 2001-09
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

文句なしの傑作
前作に比べボリュームは少ないものの、内容は外すことなく面白かった。
特に浅田氏の他作でもお馴染みの血まみれのマリアまで登場したほか、有名な登山家、(複雑な事情を有した浅田氏酷似の)小説家は相変わらず話を盛り上げてくれる。
また、いじめを苦に自殺を図ろうとする少年も登場するが、いじめを苦に自殺する学生が多い中、そうした悩みを持っている学生に送りたい気持ちである。
浅田氏得意の登場人物の勘違いを背景とした会話を面白おかしく描く技術は本作でも十分に発揮されており、かなり自信を持ってお薦めできる作品である。
いよいよ同作の春(4巻)を読み始めるが、読み終えるのが惜しいような気持ちが生じるほどの傑作!

血まみれのマリアまで出しますか?
 浅田次郎の小説は、「蒼穹の昴」のように、読み終わったあとで「これで完結はないだろう、続きはないのか」と思わせるあまりの奥行きの深さがあった。
 他方、「きんぴか」は、健ちゃんが5代目を本当に襲名するかと言うような問題点を残しつつも、「完結」していた。
 作者は、このあたりを見過ごして、「きんぴか」を同じ設定のこの小説に持ち込んでしまった。

 「きんぴか」で・・・自慢じゃないが1996年の合本晩の初版を買った人間だ・・・・築き上げた世界を、また使うとはどういう神経であろうか?

 才能ある人間だが、彼は、少し調子に乗りすぎて、編集者に騙されて書きすぎてるのでは。


生きてることはすばらしい!
「命」というものを、それぞれの立場から見つめている人たちがホテルに集まった。生きるか死ぬか、ぎりぎりの境目の患者相手に奮闘する救急センターの看護婦長。苦しむ患者から苦痛を取り去るため、安楽死させてしまった医者。いじめが原因で自殺しようとする少年。そんな人たちの心の傷をやさしく癒してくれる・・。絶望の淵に立っている者に、暖かい手を差し伸べてくれる・・。プリズンホテルはまさにそんなホテルだ。笑いの中にも、作者は命の大切さ、尊さをしっかり描きこんでいる。苦悩の中から新たな生きる希望を見い出していく人間の姿は感動的だ。生きるということがどんなに素晴らしいことか、この本は私たちに語りかけている。



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