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プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)

プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)
浅田 次郎
プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)
定価: ¥ 580
販売価格: ¥ 580
人気ランキング: 11127位
おすすめ度:
発売日: 2001-06
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

生きる気力を与えてくれます
電車の中で流れる涙を止めることができませんでした。

高度経済成長期の日本。
華やかな時代には陰があり、そして、華やかな時代を終えた後にも人生は続きます。

生きることの意味は、生き続けてこそ分かるのかもしれません。

どこにでもいる人物と、どこにでもはないだろう環境設定が上手にコラボ。
読後感がスッキリする、良作です。

極道もの、と思い敬遠してた…
読んだ後、すぐに本屋へ2?4巻を買いに行きました。
…なんて面白さ。
もっと早く読めば良かった。

明らかに娯楽小説なのに、この奥の深さ、懐の深さ、読後の爽やかさはなんなんでしょう。

ひさびさに、小説読んでて良かったなあ!と思える物語でした。
また、登場人物も皆素敵です。
手がつけられない幼児のような主人公の苦悩、そいつをとりまく女性たちの愛。
私自身、彼女たちのように誰かを愛したいと思いました。(うわクサッ)

何度読み返しても飽きない本です。

浅田小説の最高峰
浅田次郎の本を読んだのは「鉄道屋」が最初で、まあ、うまくは書けているけど、こんなもんか、という印象でした。
そして「プリズンホテル」を読んで、浅田次郎という人の本当の姿が見えました。
彼自身にとってもこの本が一番のようです。
他の人にも「俺の本なら、プリズンホテルを読んでよ」と薦めているようです。
主人公は作家です。某二流雑誌に超滅茶苦茶ナンセンス極道小説を書いています。
その一方で、その対極にあるような(純文学風に見える)恋愛小説をも書いているという少し分裂質ぎみの男です。
この2作品がその年の文学賞に同時にノミネートされます。
その発表の連絡を待つのがプリズンホテルで、、というのが、第4巻めの設定です。
この中で作家が女性編集者に話すシーンがあります。
「きみが担当するあの変態極道小説こそが俺の作品だ。
純文学風恋愛小説の方は、その文学賞の数年間の傾向と対策を研究し、計算ずくで書いたもの。
俺にとっちゃ屁でもない作品なんだ」というものです。
ここで僕は浅田次郎の本音に、はたと気づきました。
そうか、「鉄道屋」は直木賞をとるために、計算ずくで書いたものなんだ。だから心の琴線に肉薄しないんだ、と。
その一方で「プリズンホテル」は肉薄します。心をぎゅっと握りしめられたような、そして心地よい気分。
あり得ないほど滅茶苦茶な設定と登場人物群ですが、そこにはまぎれもない人の心の真実があります。
大笑いしながら大泣きさせられます。
そして、人の心のやさしさに、たっぷりと浸らせてくれます。
人間って、こんなにいいもんなんだ、と感じさせてくれます。
小説とは、嘘を書きながら、真実を語るものだ、という言葉がありますが、この本はまさにこれです。
この小説を読んで感動できないという人がいたら、僕はその人に心を許せない気がします。
是非とも、この本を多くの人に読んでもらい、人の心の哀しみとやさしさを感じて欲しいと思います。



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