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蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)
浅田 次郎
蒼穹の昴(4) (講談社文庫)
定価: ¥ 620
販売価格: ¥ 620
人気ランキング: 4186位
おすすめ度:
発売日: 2004-10-15
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

前半は面白い
予言をもとに異なる人生を歩む
二人の主人公。清朝末期を舞台に話が進む。

科挙の試験や宦官への道が描かれた
前半は面白い。

しかし3巻、4巻と進むにつれて
二人の主人公よりも
激動の歴史のほうが際立ってしまい、
清朝の歴史レビューの中に
無理に二人の主人公が挿入されていると
感じた。

歴史の流れについても独自の歴史観が
書かれているわけでもないので
浅い印象を受けました。

いよいよ最終巻
清朝末期を舞台にした「蒼穹の昴」もいよいよ最終巻です。
中国が様々な部族の集合体であり、各王朝もそれぞれ異なる部族が
入れ替わり立ち代わり統治してきたので、本書ではたびたび各部族の
名称が登場します。その中に「韃靼(タルタル)」という部族が
ありますが、これはご存知「タルタルソース」のタルタルなんですね。
モンゴル系の一部族タタールのことで、クラシック音楽好きの人なら
ロシア人作曲家であるボロディンの名曲「ダッタン人の踊り」が
思い出されるのではないでしょうか?

脱線してしまいましたが、第四巻の見所はあれよあれよという間に
終局へ突き進んでいくスピード感でしょうか?
物語の終わり方については、読まれた方それぞれが、各人各様、
異なる印象を抱かれると思うので敢えて書きません。
ただ私は「えっ、もう終わり?」という感想を持ちました。

最終巻である本書には、ラストに陳舜臣さんの寄せ書きが
掲載されていますが、これがたいへん面白かった。
「圧巻」や「破天荒」などの熟語が実は科挙試験に由来した
熟語であることなど、なぜそう表現するのか説明も交えて興味深い。

本当は本書を手にとって読んで確認して欲しいが、ひとつだけ
「圧巻」についてネタをばらしてしまうと…
科挙試験の答案はたいへん長く、巻物状になって提出されます。
それを採点官が採点していきますが、受験者の数も膨大ですから
採点された巻物がそれこそ山のようにどんどん積まれていきます。

その一番上に、一番出来の良い、つまり首席である状元の
巻物が置かれます。その巻物は他の巻物を押さえつけているので
「圧巻」となるわけです…。面白いですね。



浅田文学の最高峰
もう10年近く前、学生時代にこの本を読んだが
未だ蒼穹の昴を越える歴史小説を見つけられない程
すばらしい内容であった。
以降、浅田次郎の本はすべて読むようになったが
お涙頂戴ものの短編が多く鉄道員の2番煎じでつまらない。
蒼穹の昴を越える文学を浅田が生み出せる時は来るのだろうか?
今のところ蒼穹の昴で浅田は燃え尽きたように思うのは私だけであろうか・・・。



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